サンティアゴの物売りたち

こんにちは。
バイクをアントニオ氏から譲り受けた後、パタゴニアの旅をとりあえず終え、サンティアゴに戻り、アンティクーチョ、アンティクーチョ、アンティクーチョ、これでもかアンティクーチョの毎日だったタピオカです。

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左は珍しく鳥のみを売っていたアンティクーチョ屋さん、

右はパタゴニア旅行中食べられなかった分を取り返すが如くアンティクーチョ5本一気食いのタピオカ。

サンティアゴに売っているこのアンティクーチョという代物。
最初の出会いはサンティアゴ三日目に宿で知り合った日本人の方々と、町歩きをしていると、遠目に人ごみの中から黙々と煙があがっているのを不思議に思っていると、同行の日本人旅人より、それがアンティチョークだと教えられる。
本当に遠目に見ても分かるくらいモクモク。

早速試してみた。

写真でサイズが分かると思いますが、チャンキーなぶつ切りのお肉の食感は最高。更に炭火で焼いているので風味も素晴らしく、恐らく中南米共通の少し強めの塩加減、私は一発で魅了された。

それ以降、ほぼ毎日。

多い日は3本。

サンティアゴにはハイチから来たフランス語を話す黒人の出稼ぎさん達が沢山道端で物売りをしている。
偽物であろうナイキのスニーカー、雑貨、野菜、アクセサリー、絵画とそれらは多岐に渡る。
彼らのやっていることは違法らしく風呂敷的なものに売り物を並べ、警察の姿を見かけるとザッと風呂敷をまとめ、サンタクロースのように肩から風呂敷をさげてその場を立ち去る。

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町歩きをしている際何度も風呂敷の端を持ち遠くに目をやりサンタクロースに変身する構えを取る物売り達、実際に素早く立ち去る者達を目にした。
一方の警察は左程真剣に取り締まる様子もなく、素早く立ち去る物売り達が目に入らない訳はないので黙認しているようだ。

少ない実入りで働くハイチからの出稼ぎ労働者を違法というだけの理由で捕まえるほどこの国の警察は無粋ではないということかもしれない。

電車の中で飲み物やスナックを売り歩く現地人達とは人種が違うようなので、その辺の住み分けはきっちりしているのかもしれない。

スーパーマーケットからかっぱらってきたカートであろうものに炭の炉を乗せアンティクーチョを売る人たちも例に漏れず警察の姿を見つけるとそそくさとカートごと移動する。煙をもうもうと上げながらw

 

そんなこんなでアンティクーチョは期待通りに食べられるとは限らない。

ピーク時には4台のカートが軒を並べ煙をあげて景気良くサード~、アサード~、ミルペソ~(焼肉~、焼肉~、1000ペソ~)と叫んでいるときもあれば、全く姿を見かけないときもある。

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私の宿(青)、私のアンティクーチョポイント(赤)

サンティアゴを永遠に離れるときまでに一本でも多くのアンティクーチョを食べたいと思う私はそれだけの為にほぼ毎日1.7kmの宿からセントラル駅までの道のりを歩いたりする。
まあ図書館で勉強するついででもあったりするのですがw

 

メキシコやグアテマラでも道端の物売りを見かけたが、特にメキシコの物売りたちもグアテマラ以南の中米の国からのインディヘナの方々が多いとは思うが、ハイチ(スペイン語読みでは愛知、Hはスペイン語では発音されない)の方々は見た目があまりにも違い、体のサイズも別種の様にでかいので特にインパクトがあるw

海を渡りはるばる来るハイチの人達の売るアンティクーチョ(だけに限らないだろうけどw)無しではこの町も退屈だろうなと思い密かに敬意と感謝の念を持つ今日この頃、サンティアゴのタピオカでした。

 

あーもうアンティクーチョのためだけにサンティアゴ帰りたいw

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バルパライソから100km北のLa Liguaという町でカウチサーフィン中

写真はホスト宅の巨大なペット達

お母さんのクイナ(Queen)は暇さえあれば娘さんのキャンディーを内臓まで到達するのでは無いかと思うほどの勢いで毛づくろう。

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毛づくろわれ過ぎて裏返ってしまったキャンディー

 大変よろしい