サンティアゴ初日に詐欺られマシタ

うひょっ
どうもこんにちは。

私、チリ初日、かもられました。ええ見事に

それはそれは見事に

 

チリに到着し、評判のバックパッカー、Landay Hostelにチェックインした後に、チリとメキシコではプラグの形状が違うという当たり前の事に気付き、町散策ついでにアダプターを探す旅に町に繰り出しました。

 

町の閑散とした状態からすっかり曜日感覚が無くなった私も今日が日曜日ということに気が付く。

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閑散とした南米のパリと呼ばれるサンティアゴ

シャッターの閉まる商店街的なところをさまよっていると日曜市の様な雰囲気の一角に迷い込む。

すると程なくして人だかりの出来た路上パフォーマンスの様なものが目に入ったので覗いてみると、三枚のコースター的なものを入れ替え図柄の入った一枚のコースターを当てるというギャンブルでした。

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見てみると、特に目にも止まらぬ早業、という程でもなく、よく見るとコースターの裏に擦れた跡の様なものもあり、皆賭けては大儲けし、胴元も機嫌よく大声を出して配当を配ったりしている。
私が覗き始めたあたりで、大学生風のカップルが勝負に負け、不満げな表情を浮かべ去っていった。
メキシコのペソ感覚からチリペソに切り替わると大幅なインフレ感覚に襲われるのでゼロがやたら並ぶ紙幣が大量に行き来しているのを見ても、私の目には庶民の娯楽的なもの程度に写り、ただただ興味深く見ていた。

見ていると、胴元がわざとらしくヨソミをし、その間に賭け手の一人がコースターを少しめくって確認してそこに金を張ったり、実際にそこで当てたりと、なにやらユルユルな雰囲気。

私が3回ほど場を見てみると、コースターの裏の擦れ具合、緩慢な胴元のシャッフルから、答えが明らかなゲームに皆、賭けては当て、外れ、一喜一憂している。

程なく賭けてみろと水を向けられ、掛け金を聞くと5万ペソとの事。

どれだと思うと聞かれ、あからさまなコースターの裏の擦れ具合、わざとらしい程緩慢なシャッフルから、間違えようも無い一枚を指差すと、ほかの賭け手も続々とそこにかける。

計算してみると900円程なので、試しに賭けてみると、他の二枚のまず一枚をめくる。
もちろん白。皆で歓声を上げる。
そしてもう一枚をめくる、、、、、、と、、、、あるはずの無い図柄がそこに。

親の総取りとなる。

ちょっとビックリしたが、裏面の擦れ具合を見誤るはずも無いので、そこで何らかのトリックがあることに確信を持つ。

もう一回賭けてみろ、今度こそお前のが正解に違いない、と皆煽ってくる。

私の背後にいた人間が「これはインチキだよ」的なことをそっと言うが、トリックがある事は分かっていたので、あえてもう900円、5万ペソを取り出し勝負の意思を見せてみる。

皆が歓声をあげる。

シャッフルが始まり、皆が賭ける。

その時は私が目算をつけているコースターに皆の張りが集中し、私の目算がより確かなものに感じる。

私の5万ペソをコースターの下に滑り込ませ、その後コースターの上に指を置いてみる。

すると胴元だけでなく観客、賭け手が一斉に手をどけろ、手をどけろと殺気だった感になる。

 なんと、私が思ったよりもはるかに多い人数がグルだったという事が分かる。

実に20人くらいの内10人くらい。いやもっと多かったかも。

私が手をどけずに、英語で「他のをめくってみろよ」というとその場がかなり殺気だって、、、というよりもパニックになっていく。

皆必死に手をどけろ、手をどけろと言い、観客の内の一人が私の腕に軽く手をかけた状態となる。今思えば本当に力ずくにならなかったのは私の手をはがした拍子にコースターがめくれる事を恐れたのかもしれない。

「早く他のをめくってくれよ」「いいから手を離すんだ」の押し問答の後、「そうか、めくり始めないのなら賭けるのを止めておくよ」と言い5万ペソをコースターの下から抜く。

思ったほど食い下がられず、胴元はコースターをめくり始める。
一枚目、白、二枚目に私が張っていたコースターをめくり、、、当然図柄のもの。

皆ほら見たことか、賭けておけばよかったのに、と配当を受け取り大喜び。

 

なるほど。

賭けられた図柄のー枚に細工があり、自在に図柄、白を変更できる仕組みになっているのと考えるのが順当。コースターをめくる前にもう一枚の細工のあるコースターを図柄にしてめくれば親は100%勝てる仕組みとなるわけだ。

今考えてみると全ての回において3枚全てのコースターをめくっていなかった様にも思える。多分w

 

納得してだまされた感もあったので腹が立つよりもトリックの見事さに感心し、「素晴らしいマジックを見せてもらったよ、グラシアス!」と言いその場を去る。

900円でまあ楽しませてもらったなと露天が並ぶ道を歩くと程なくして目当てのプラグアダプターを見つける。

値段を聞くと1000ペソとの事。

アダプターの相場を考えてみると、、、はあはあ、180円ね。

まあ相場よりも高い感じもしないし、もしそうであっても全然納得出来る額なので1万ペソを出して購入。

中南米ではありがちなのだが、特に露天商はおつりが無い事が多く、子供に釣りを取りに行かせる。

お釣りが到着するまでの間、暇なので他に売られているものを何となく眺める。

 

 

 

そこではたと気付く。

 

 

 

 

 

ん?1,000ペソが180円、、、、、私が先ほど賭けた50,000ペソは900円、、、、、あれ???????

おやっっっっっっっっっっっ!!!

ってこらっ!考えてみれば9000円いかれてしもうてるではないですか!!!!

 

もーその事に気付いた時は海老反って頭が道路にめり込むかってくらいにビックリしましたよ。本当に!!!!!!奥さん!w

 

今更戻って勘違いだったので金を返せという理屈も通るはずも無く、悔しがればその分奴等が喜ぶような気がして更に悔しいので、開き直って近くのこじゃれたレストランに入り、鳥の丸焼き半分にサラダ、ポテトにビールのセットを頼み、通常よりも贅沢をしてやりました。

中南米の中で随一の物価の高さを誇るサンティアゴにおいても9000円を失っても笑顔で去っていくアジア人は奴等にとってどれ程おめでたい人間に写っていたのだろう、、、

もう誰かに話したいくらい面白くなってしまっていたので宿に帰り、偶然見かけた日本人に延々と不幸話をしてやりました。

それをきっかけにその夜はアメリカ人、フランス人と酒を飲んで盛り上がり、まあ結果として良かったかなと。

ただ私の勘違いから始まったとは言え、私の9000円でおいしい酒を飲んでいるあの方々は食中毒くらいにはなって欲しい、というよりも食中毒になってくれてもいいんですのよ、、、と心から思うサンティアゴ初日でした。

 

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チリ初日、その他の写真

 

アディオス!!